野菜として売られていたサクナ。
【方言名】サクナ、サフナ、チョーミーグサ(長命草)
本州中部から台湾、中国、フィリピンに分布する、セリ科の多年草。葉の形が牡丹に似ている事から「牡丹防風」と呼ばれるそうですが、沖縄ではサクナや長命草という呼び名のほうが一般的。
海岸の岩場に多く自生し、7縲・月にかけて小さな花をつけます。肉厚の葉や根は、沖縄では昔から食用や薬用に利用されています。
食用・薬用
海岸の砂地や岩場は、サクナのほかにも
ニガナや
ツルナなど食べられる野草が簡単に手に入る場所でもあります。昔はほとんど皆自分で採りに行っていたようですが、今は沖縄野菜として販売もされています。
サクナは「長命草」の名がつくように、健康長寿の薬草として沖縄では昔からよく利用されてきました。
肉厚の葉は野菜として天ぷらやおひたしにします。生魚の中毒を防ぐともいわれ、刻んで刺身のつまにすることも。
根は朝鮮人参の代わりとして利用されることもあるそうです。
写真
黄色い花をつけたサクナ。(豊見城市豊崎で撮影)
鮮やかな黄緑色をした厚手の葉っぱ。