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ボタンボウフウ(牡丹防風)

更新日 2012.10.13

野菜として売られていたサクナ。

【方言名】サクナ、サフナ、チョーミーグサ(長命草)
本州中部から台湾、中国、フィリピンに分布する、セリ科の多年草。葉の形が牡丹に似ている事から「牡丹防風」と呼ばれるそうですが、沖縄ではサクナや長命草という呼び名のほうが一般的。
海岸の岩場に多く自生し、7縲・月にかけて小さな花をつけます。肉厚の葉や根は、沖縄では昔から食用や薬用に利用されています。

食用・薬用


海岸の砂地や岩場は、サクナのほかにもニガナツルナなど食べられる野草が簡単に手に入る場所でもあります。昔はほとんど皆自分で採りに行っていたようですが、今は沖縄野菜として販売もされています。
サクナは「長命草」の名がつくように、健康長寿の薬草として沖縄では昔からよく利用されてきました。
肉厚の葉は野菜として天ぷらやおひたしにします。生魚の中毒を防ぐともいわれ、刻んで刺身のつまにすることも。
根は朝鮮人参の代わりとして利用されることもあるそうです。

写真


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黄色い花をつけたサクナ。(豊見城市豊崎で撮影)

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鮮やかな黄緑色をした厚手の葉っぱ。


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