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クビレズタ(括れ蔦)

更新日 2012.10.10

見た目も美しく、他にはない食感で人気の海ぶどう。

【別名】海ぶどう、グリーンキャビア、センナリヅタ
宮古島を分布の北限とするイワヅタ科の食用海藻。熱帯地方の海藻で、国外では東南アジアやオセアニア等の浅海域に分布しています。生のまま食し、他の海藻にはない独特のプチプチした食感から通称「海ぶどう」「グリーンキャビア」等と呼ばれ人気があります。天然ものが穫れる地域では昔から食されていたそうですが、冷温に弱く、常温でも1週間しか持たないため、一昔前までは沖縄本島でも塩蔵ものがメインの珍味でした。10数年前から、沖縄料理店で出される「海ぶどう丼」などが人気となり、沖縄やフィリピンでの養殖が盛んに行われ、現在は県内どこでも生の海ぶどうが手に入るようになりました。全国発送を行うネットショップも多く、県内外で人気の海藻となっています。

食材としての海ぶどう


海ぶどうの扱いで気をつけなければならないのは、冷蔵庫に入れるとプチプチの部分が萎んでしまうことです。ドレッシング等に長く浸かっても食感が損なわれてしまいます。
常温で新鮮なうちに軽く洗い、酢醤油やドレッシングをつけながら食べるのが一般的です。
海ぶどう自体に海水由来の塩気があるので、温かいご飯にもよくあいます。
特に「海ぶどう丼」家でも簡単に作ることが出来、ヘルシーで食が進むおすすめの食べ方です。
海ぶどうを使ったレシピ一覧

近種「海ゴーヤー」


2009年に金武町で養殖・商品化されたフサイワズタの一種。海ぶどうが「プチプチ」した食感ならば、こちらは「パリパリ・コリコリ」といった歯ごたえが楽しめます。
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5?前後の小さなゴーヤー。


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