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オオイタビ(大崖石榴)

更新日 2012.09.26

石垣を覆う若いオオイタビ。(那覇市首里金城町で撮影)

【方言名】クチハ、トンプイ[奄]、チタ、イシバーキ、イシマチ[沖]、ヒンスーカザ[八]
関東以南に分布するクワ科イチジク属の常緑つる植物。茎から出る気根で岩や木に固着する植物で、石垣や民家の塀や樹木の幹の表面をびっしりと覆っている姿が至る所で見られます。しかし、葉の形や大きさが成長過程によって次々に変化するという特性があるため、同じオオイタビを別の植物だと認識している人も多いかもしれません。幼木の葉は1縲・.5?程度の固く凹凸のある形状をしていますが、木全体が成長すると3縲怩S?程のツルツルした葉になります。色は光沢のある濃緑になりますが、新芽は赤か赤味がかった黄緑色です。また樹形も葉が小さいうちはベッタリと這うように伸びて行きますが、大きくなると枝が少し立ち上がるようになります。
その姿からは意外ですが、ガジュマルやアコウと同じクワ科イチジク属の仲間なので、直径4cmほどの無花果(むかか)※をつけるそうです。

※無花果(むかか)…丸い実(花嚢)の中で花を咲かせ、受粉するとそのまま果実になるもの。隠頭花序(いんとうかじょ)とも。花嚢に潜り込むハチ等が受粉を媒介しています。「無花果」はイチジクの漢字名でもあり、果物のイチジクは雌株の花嚢が熟したものです。

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板の上を這い始めたオオイタビの幼木。(那覇市首里金城町で撮影)

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3〜4?の葉を茂らせた大きなオオイタビ。(北中城村安谷屋で撮影)

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新芽は赤褐色を帯びています。(北中城村安谷屋で撮影)

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小判のような凹凸模様がある若いオオイタビの葉。(中城城跡で撮影)

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石垣の上を這い、さらに上に枝を伸ばしているオオイタビ。(中城城跡で撮影)


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