糸数城跡の中にある御嶽のクバ。(南城市玉城)
【方言名】コバ[奄]クバ、クファ、フバ[沖][宮]、ヂークバ[沖][八]
九州と四国南部の海岸付近自生するヤシ科の高木。巨大な手のひらのような放射状の葉をつけます。
沖縄では方言名のクバの方が馴染みがあります。「クファ(固い)バ(葉)」が詰まって「クバ」になったとされ、大きく強いクバの葉は「クバ笠」や「クバオージ(扇)」の材料として昔から利用されてきました。古くは神が宿る神木とされ、村の御嶽などに好んで植えられたようです。3縲・月に黄色い花を咲かせ、直径2?ほどの実がなり、11月ごと黒碧色に熟します。
漢字では檳榔とも書き、ビンロウと混同されやすいのですが別種です。
利用
沖縄では庭木・街路樹として用いる事が多い。また、葉は扇や笠として利用されます。
その他
沖縄県沖縄市の市の木になっています。
写真
玉城城跡で撮影。(南城市玉城)
下から見上げたクバの幹。(北中城村大城で撮影)
(北中城村大城で撮影)
クバの実。(豊見城市豊崎で撮影)
クバの葉。(豊見城市豊崎で撮影)
クバの葉。(那覇市の末吉公園で撮影)