鼻に抜ける花の香りと、やや苦みがあってスッキリした喉越しが特徴のさんぴん茶。
沖縄でよく飲まれているジャスミンティーの一種。中国で茉莉花茶(モーリーホヮチャー)、または香片茶(シャンピェンチャー)と呼ばれるフレーバーティーが沖縄で定着したもの。中国語の「香片茶」の発音が「さんぴんちゃ」に聞こえるため、そのまま名称になって親しまれています。昔は台湾で生産される包種茶(ほうしゅちゃ)に茉莉花(まつりか)の香りをつけたものだったそうですが、現在沖縄で一般的なさんぴん茶は緑茶に着香(ちゃくこう)※されたものです。
沖縄では昔から一般的なお茶で、もともとは急須で淹れた熱いお茶が飲まれていました。93年から缶やペットボトル入りの商品が販売され、今ではアイスもホットもいつでも飲めてさらに身近なドリンクになっています。
※着香…茶葉が香りを吸着する性質を利用し、意図的に花やドライフルーツ等を混ぜて香りづけすること。