一面に穂花がたなびく公園の土手。(糸満市西崎親水公園で撮影)
【方言名】カヤ、ガヤ、マカヤ
日本全国およびアフリカ、オーストラリア、アジアの暖地に自生するイネ科の多年草。銀色の穂花に誰もが見覚えのある普遍的な雑草です。沖縄県内の半自然草原※の半分はチガヤで、半分はススキなのだそうです。地中を横に伸びる根から葉が30縲・0?ほど立ち上がり、定期的に草刈りが行われている土手や空き地の一面を被います。
かつては茅葺き屋根の材料として重宝されたため、沖縄では「真の茅」という意味で「マカヤ」と呼ばれたそうです。他にも鍋の蓋を編んだり、家畜の飼料になったりと生活の中で利用されてきました。薬草の効能もあり、根(茅根)を煎じて利尿薬としたそうです。
※半自然草原…草刈りや土手焼きなど定期的に人が手を加えながら草原の状態が維持されている環境のこと。昔は茅や飼料をとるために周辺住民が共同管理する半自然草原が各地域にあったそうです。