今帰仁村仲原馬場(史跡)のリュウキュウマツ。
【方言名】マチィ[奄・八]、マーチ[沖]、マツギー[宮]
吐蝎カ喇列島以南(南北大東島を除く)に分布するマツ科の常緑高木で琉球列島の固有種。1967年に沖縄県の県木に指定されています。大きいものでは高さ25m、幹の直径が1m以上に達します。海岸付近の低地から山林の奥まで見られますが、近年は海岸付近ではリュウキュウマツに代わって外来種のモクマオウが育成している場合も多いとのこと。
17-18世紀の政治家・蔡温は琉球王国の山林保護の必要性を説き、リュウキュウマツの栽培を奨励したそうです。その名残として「蔡温松」と呼ばれるリュウキュウマツの古木が県内数カ所に現存しています。
県内各地に見られる松林ですが、近年は松食い虫の被害にあって枯れた木も目立ちます。沖縄で最初に松食い虫の被害が確認されたのは昭和48年だそうです。