琉球八景-臨海湖声
葛飾北斎が描いた琉球の風景画8点。
北斎は実際に琉球を訪れた訳ではなく、1756年に来琉した冊封使・周煌が書いた琉球の見聞録『琉球国志略』に収録された絵図(「中山八景」)を元に描き、想像で着色したものとされています。そのため、描かれているのは実在した場所ですが、幻想的な雰囲気の作品になっています。北斎の想像力で元絵にはない舟や人物も描き加えられており、中には琉球には無い雪や富士山が描かれたものまであります。
なお、北斎は琉球を舞台にした滝沢馬琴の伝記物語『椿説弓張月』の挿絵も描いています。