方言名 ウシオーラセー
すり鉢状の闘牛場で、牛と牛とを戦わせる競技。
直径18m、周囲を1m程の鉄柵で囲んだリングで、牛と、牛の鼻綱を持ってかけ声をかける勢子がペアになって対戦します。
牛同士は角を突き合わせて競り合い、戦意を喪失して逃げた方が負けになります。勝負は開始数秒で決まる場合もあれば、数十分に及ぶ場合もあります。
リングの周りは階段状のスタンドになっていて、数百人が観戦可能。最前列に近いほど、牛の息づかいや表情まで見えて迫力があります。が、時には牛が柵に跳ね上げられて土をかぶることもあり、そうしたハプニングも楽しめる熱心な闘牛ファンが最前列に陣取っている場合が多いようです。
闘牛大会は日曜・祭日を中心に年間10縲・0回開催されており、中でも注目されるのは各重量の全島一位を決める春・夏の全島闘牛大会です。
チケットは2500円?3000円で、当日自由席のみの販売となっています。
闘牛の歴史
その由来については定かでなく、農村の娯楽として各地で自然発生したものと考えられています。琉球王朝時代には、牛佐事(うしさじ)という牛の役人がいて、鉦をたたき観客を集め、広場で牛と牛をケンカさせていたという記録があるようです。
明治時代にすり鉢状の闘牛場で行う現代に近い闘牛の形式になり、さらに戦後有料化され、現在は興行娯楽として定着しています。
闘牛の技
・掛け…角を外側から相手に掛け、首をひねって体の自由を奪う技。
・割り…角を相手の顔面に叩き付けてダメージを与える技。
・腹取り…牛の弱点である横腹に襲いかかる技。瞬発力がないと仕掛けられないが、この技が決まれば勝敗はすぐに決まる。
・押し…正面から体重をかけて押し合うこと。
・かきすて…角を相手の顔に当てた瞬間跳ね上げて、体勢を浮かせる技
・もたしこみ…自分の首を相手の首にぴったりと合わせて攻撃を防ぐ技。そのまま下から首を跳ね上げて攻撃に転じる場合も。
・きりもみ…角の鋭い牛が、ところ構わず相手に角を突き刺すこと。
写真
全天候型のドーム闘牛場「石川多目的ドーム」
闘牛がデザインされているうるま市石川地域のマンホール