他の植物の上を這って伸びるヘクソカズラ。(糸満市西崎で撮影)
【別名】ソウトメバナ、ヤイトバナ(灸花)
【方言名】クサカンダ、フィーフィリカンダ[沖]、ヒンクスカズラ[奄]、ピヒシカザ[八]、フサリカッツァ[宮]、オーカチラ
アカネ科ヘクソカズラ科の多年生つる植物。北海道縲怏ォ縄、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン等に分布しています。葉や蔓(つた)をさわると悪臭がすることからとても臭そうな名前がついていますが、ちょっと鼻を近づけたくらいでは臭いません。蔓が強く柔軟で身近にたくさん生えていたため、昔は紐としてよく利用されており「便利だけど臭い葛」という認識が全国的にあったようです。方言名のクサカンダも「臭い葛」の意味。
名前に反して花は美しく、白灰色の釣鐘型で、釣鐘の内側が赤紫色をしています。この赤紫色がお灸の跡に見えることから、ヤイトバナ(灸花)という呼び名もあります。