豊見城市豊崎で撮影
クロツラヘラサギとは、ペリカン目トキ科に分類される鳥類のこと。タイや中国、ベトナム、ロシアなどに分布しています。世界の総個体数は2,000羽ほどとされ、主に朝鮮半島で繁殖し、冬になるとベトナムや台湾、香港、朝鮮半島南西部などで越冬する鳥です。日本にも九州や沖縄に200羽ほどが飛来します。
全長は75cm。ヘラ状のくちばしを持ち、白い体をしています。くちばしから目にかけて黒いのが特徴です。ボラやハゼ、シラウオ、かにやエビ、カブトガニの幼虫などをエサとしているクロツラヘラサギは、世界的な絶滅危惧種とされています。
沖縄でも豊見城三角地などで目撃され、漫湖や那覇空港周辺で越冬していると言われています。くちばしを水中に入れて、首を左右に振りながらエサを探す姿がユニークです。