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オガサワラタコノキ(小笠原蛸の木)

更新日 2012.10.12

タコ足のような気根を伸ばして高い樹木全体を支えています。(豊見城市平良の豊見城総合公園で撮影)

タコノキ科の常緑高木で、小笠原諸島の固有種。雌雄異株。同じタコノキ科のアダンとよく似ていますが、アダンが横に広がるように枝を伸ばすのに対して、タコノキは比較的まっすぐ上に向かって伸びて行きます。そのためアダンより街路樹や公園樹には適しているようで、県相各地で植栽されたタコノキを見ることが出来ます。両者はそっくりで間違えやすいのですが、実の形状や葉のギザギザの色などにも違いが見られます。

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タコノキの実。(豊見城市平良の豊見城総合公園で撮影)

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タコ足気根のアップ。(豊見城市平良の豊見城総合公園で撮影)

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実をたくさんつけた雌株。(豊見城市平良の豊見城総合公園で撮影)

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実は完熟すると房がバラバラになって落ちます。ほぼ繊維質ですが甘い可食部分もあり、虫が集まります。

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色や大きさがそっくりなタコノキとアダンの実の比較。


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