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ガジュマル

更新日 2012.10.5

(那覇市の識名園で撮影)

【方言名】ガジマル[奄][沖]、ガジマギー[宮]、ガザムネー[八]
熱帯地方に分布し、日本では九州の屋久島と種子島以南に自生するクワ科イチジク属の常緑高木。海岸地域に多く自生し、防風林、公園樹、街路樹、庭木などに広く利用されています。また沖縄県内の学校の敷地内には必ずと言っていいほど植栽されています。
沖縄では昔から木の妖精・キジムナーが棲んでいるという言い伝えがあります。ジャングルジムのような枝が子供達の遊具になったり、県内で最も親しまれ沖縄をイメージさせる木として全国的にも有名な樹木です。
ガジュマルを最も特徴づけているのが、枝から多数垂れ下がった気根です。気根が地面に達するとそこから幹を支え、多数の気根が集まると太い幹のようになって複雑な樹形を形成します。もともとは気根だった幹がメインの幹になり、数十年をかけて木全体が移動するという現象も起こります。沖縄のお年寄りは「ガジュマルは歩く」と言ったりするそうです。

名護市にある「ひんぷんガジュマル」は国指定天然記念物。

写真


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(糸満市南波平で撮影)

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(糸満市西崎親水公園で撮影)

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(糸満市西崎親水公園で撮影)

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(糸満市西崎親水公園で撮影)


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