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クロヨナ

更新日 2013.06.30

鮮やかな藤色の花。(北中城村安谷屋の若松公園で撮影)

方言名 ハビロ、ウカバ、アワキ、クロユーナ、ウカファ
屋久島以南から熱帯アジア、オーストラリアなどに広く分布するマメ科の常緑高木。海岸近くの植物が生える場所を方言で「ユナ」といい、幹が黒っぽいことから名前が「クロユーナ」になったと言われています。小判のような形のマメがサヤごと海流に乗って散布する「海流散布型」の植物。公園樹や街路樹としてもよく利用されています。
花期が春と秋の2回あり、藤色縲恍Wい赤紫色の花を枝先に房のように咲かせます。花のあとに小振りで扁平な豆がなります。葉はツルツルとした光沢があります。
葉は肥料(緑肥)として利用され、豆からは油が採れるそうです。クロヨナの種子油には薬効があると言われ、昔は石けんやロウソクの材料としても活用されていたようです。

写真


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花を房状に垂らしている様子。(北中城村安谷屋の若松公園で撮影)

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葉は5?7枚で1セット(奇数羽状複葉)。(北中城村安谷屋の若松公園で撮影)

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鈴生りの花が9月の公園でひときわ目立っていました。(糸満市西崎で撮影)

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高さ4m位のクロヨナの木。(糸満市西崎で撮影)


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