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琉球ガラス

更新日 2017.03.8
りゅうきゅうがらす

琉球ガラスとは、沖縄独自のガラス文化のこと。吹きガラス工芸として「宙吹き法」「型吹き法」などによって製作される手作りガラスです。明治時代に長崎や大阪からやってきたガラス職人によって伝えられたと言われています。
糸満市にある琉球ガラス村は県内最大の手作りガラス工房です。丸いあたたかみのある形や南国らしい色彩の美しい琉球ガラス。1300度の窯や工房、ガラス制作をする職人さんの姿などを見られるなど、その魅力を体験できます。

最初は薬瓶やランプなどの生活用品として作られていましたが、戦後、駐留米軍が破棄したコーラやビールの色つきガラス瓶を再生してガラス製作をしていたこともあり、そこからできる美しい色と気泡や厚みなどが素朴で変わったデザインとして人気が出たと言われています。

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